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ピッチャングン(빅장군)

チャンギで、王様同士を直接向かい合わせる手のことをピッチャングンと言います。

相手にピッチャングンの手を指された側が、次の自分の指し手で王様同士が直接向かい合った状態を避ける手を指さなかった場合、ピッチャングンが成立します。

ピッチャングンが成立したら終局となり、一般対局では引き分け、競技大会では判定で勝敗を決することになります。

上図で、兵が左右のどちらに行ってもピッチャングンとなります。

楚は、次の指し手で漢・楚が直接向かい合っている状態を避けることができないので、このピッチャングンは成立となり終局します。一般対局なら引き分け。大会なら、判定で楚の14.5点差勝(7+7+2+2)-(2+後手のハンディ1.5)となります。

もし、上図で兵が上に上がってチャングンしたら、楚は将でその兵を取り返すモングンを指しますが、この手が同時にピッチャングンになります。漢は、このピッチャングンを受けて(手は指さなくてもよい)成立となります。

次の図では少し複雑なピッチャングンを説明します。

この局面で、楚の手番の場合、楚としては包が下がってチャングンしたいのですが、

チャングンをすると同時にピッチャングンが発生します。

漢は逃げることができませんが、パスか漢が1路上がると、ピッチャングンを逃げなかったのでその時点でピッチャングンが成立します。

楚は次に包で漢を取れば勝ちに見えますが、ピッチャングンが成立し終局してしまったため漢を取ることができません。

ピッチャングンは、本来は不利な側が引き分けに持ち込む戦術として使われますが、大会では逆に点数が勝っている側が対局を終わらせて点数勝ちする戦術として使われることがあります。また、オンライン対局アプリではピッチャングンなしで漢・楚が直接向かい合ってもそのまま対局を続けるルールを取っているところもあります。

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