終局のルール
一般対局での終局
一般対局での終局は、以下の3通りがあります。
①完勝
②完敗
③引き分け
①完勝
相手の将を詰ますか、相手が投了(負けを認める)した場合。
②完敗
自分の将が詰まされるか、自分が投了した場合。
③引き分け
引き分けには、以下の4通りがあります。
ⅰ)双方の合意
双方ともに残り駒が少なくなり、お互いに相手の将を詰めることができないと合意した場合。
ⅱ)連続パス
一方がパスをした直後の手で、もう一方も連続してパスをする。実際の対局では、こうなる前に、ⅰ)のケースになる場合が多いです。
ⅲ)ピッチャングンの成立(「ピッチャングン」の項参照)
Ⅳ)千日手の成立
同一手順の3回の繰り返しで成立します。繰り返しの途中では、チャングンの手が含まれていてもOKです。
一般対局での引き分けのルールは以上が正式です。オンライン対局アプリでは、ピッチャングンは無効(通常の指し手と同じ扱い)とし、千日手は負け(3回目の反復の手を選択できないように制限)を採用しているところもあります。
大会での終局
大会では、必ず勝者を決定しないといけないため、引き分けでの終局はありません。チャンギ大会での終局は、以下の4通りになります。
①完勝
②完敗
③判定勝ち
④判定負け
①完勝
相手の将を詰ますか、相手が投了(負けを認める)した場合。
相手の持ち時間が切れた場合。
②完敗
自分の将が詰まされるか、自分が投了した場合。
自分の持ち時間が切れた場合。
③判定勝ち
④判定負け
大会では、総対局時間に制限があって、対局の途中でもその対局自体の時間が切れてしまう場合があります。このような場合は、判定で勝敗を決します。また、大会ではピッチャングン・千日手が成立した場合でも引き分けとはならず、判定で勝敗を決めます。
リーグ戦の大会では、例えば、完勝(3点)・判定勝ち(2点)・判定負け(1点)・完敗(0点)の総勝ち点の差で順位を決めるので、判定勝ちできても完勝を目指せるならさし続けたほうがよいし、圧倒的不利でも判定負けであれば少し勝ち点がもらえるので粘り続けるほうがよいでしょう。
ピッチャングンと千日手は一般対局ではいつでも指してよいのですが、大韓チャンギ協会の正式なルールでは、漢・楚それぞれの残り駒点数が、どちらも30点未満の場合のみ指すことが可能です。この30点には、漢のトム(덤)である+1.5点は含みません。
大会での対局の場合は、ピッチャングンをされた側はピッチャングンを避けない場合、1手パスをしなければいけません。
ピッチャングンと千日手をしてよいかは大会によって違いがありますので、大会に参加する際には、その大会の規定がどうなっているかなど大会の開催前にしっかり確認しておくことが大切です。