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駒の動きと価値点数

各駒の動ける所を、●で示しています。

漢(한=ハン)・楚(초=チョ)

士(사=サ)価値点数:3

漢・楚、そして士は、×印内の線上を縦・横・斜めに1手で1路動きます。

×印内のことを、宮城(궁성=クンソン。略して、宮=クン)と言いますが、漢・楚、および士は、宮の外には出られません。

漢・楚は、互いの王様です。相手のこの駒を詰めたら勝ち、自分のこの駒を詰められたら負けですので、敢えて言うなら駒の価値点数としては無限大ですね。

 

士の価値点数は、1個3点です。

自分の漢・楚は、できるだけ宮の下の方に配置し、2つの士は連結させ(합사、合士=ハプサ)、できるだけ漢・楚の上部や隣に位置するように心がけ、王様をしっかり守るようにします。

漢・楚が、宮の上部(下から3段目)に行ってしまうと、相手からの王様上部への攻撃を士で守ることができず、宮内の守備がとても弱くなってしまいます。

また、士が無くなった宮内は守備が極端に弱くなるので、相手の漢・楚を直接的に攻撃できない時には、先ずは相手の2個の士を狙う攻撃を目指すこともあります。

車(차=チャ) 価値点数:13

車は、縦横の直線を動きます。宮内では、斜めにも動けます。

車の価値点数は、1個13点です。

他の駒と比較しても群を抜いて価値の高い駒で、王様の次に大切な駒です。

車は、縦横無尽に動き回り、2個の車が力を合わせた攻撃や、包、馬、象、兵・卒との協力で、敵陣に攻め入る強力な駒となります。

スピードが速く威力のある駒なので、攻守の主役となる駒です。

包(포=ポ) 価値点数:7

包は、包以外の駒を1つだけ跳んで縦横に動きます。2つ以上は跳べません。

上図では、兵を跳んだ前方の●、楚士を取る所までは行けますが、楚士の先へは行けません。宮内では、斜めにも跳べます。

敵でも味方でも、包同士は跳べません。

包同士は、取れません。

この図で、漢の包が下に跳ぶ手は、楚包からのチャングン(王手)になってしまうので指せません。

包は、包以外の駒を1つ跳び越えて縦横に動きます。2つ以上は跳べません。

包は、包を跳ぶことはできません。また、自分の包で相手の包は取れません。

「包同士は、跳べない・取れない」と覚えましょう。

包が宮内の隅にいる時には、×印の中央に包以外の駒があれば、その駒を跳び越えて宮内の斜め反対側にも動けます。

包の価値点数は、1個7点です。

馬(마=マ) 価値点数:5

馬は、上下左右に1路進んだ地点からさらに斜めに1路進んだ所に動きます。

最大で全部で八方向に動けます。価値点数は、1個5点です。

進路途中の上下左右に別の駒があると、その駒が馬の進路の邪魔となるので、その斜め先には進めません。

馬は、利き筋が多くコンパクトな動きをするので、多彩な攻めを生みます。

特に序盤では、包が跳び越える橋の役割もします。守りにも大切な駒です。

楚の馬は草書体のため包と似ていますが、下が「る」になっているものが馬です。うっかり取り違えないようにしましょう。

象(상=サン) 価値点数:3

経路を塞ぐ他の駒がない場合は、全部で八方向に動けます。

×の所には動けません。

象は、上下左右に1路進んだ地点からさらに斜めに2路先へと進んだ所に動きます。馬の動きのさらに斜め1路先です。最大で全部で八方向に動けます。

価値点数は、1個3点です。

進路途中に1つでも別の駒があると、その駒が象の進路の邪魔となるので、その方向には進めません。上図では、●の所には行けますが、×の所には行けません。

象は、利き筋が多く攻守に大きな動きをする駒で、意外な妙手も生まれます。ですが、進路を妨害する駒も発生しやすく、馬よりは少し価値の低い駒です。

兵(병=ピョン)・卒(졸=チョル) 価値点数:2

漢側が兵、楚側が卒で、それぞれ5個ずつあります。

兵・卒は、上と左右に1路進みます。後退はできません。

相手の宮まで進むと、×印に沿って斜め前にも進めますが、斜め後ろには行けません。相手陣の一番先の段まで進むと、あとは横方向しか行けません。

価値点数は、1個2点です。

価値の低い駒ですが、互いに横にくっつき合い支え合う(合兵・合卒)ことで強くなります。

兵・卒は、価値が一番低い駒ですが、上手に活用して価値の高い相手の駒の取りを狙ったり、車・包・馬・象の進路を作ったり妨害したりする駒として大切です。そして、敵陣の宮付近まで進むと相手の将や士を直接攻撃する駒にもなっていきます。

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